美術!生き残り塾
2006年6月10日、どようび。
今晩は、トランスポップギャラリーへ行きました。
というのも、このギャラリーのオーナーさんと学生時代からお世話になっている先生が、アートマネージメントや作品制作の新展開に関連した知識とスキルをつけるための塾を開講するからです。今日はその説明会でした。
説明会に来ていた人数は約10人。どれくらいの人が参加するかはまだわからない。
本当は私は作家さんたちをサポートする側で参加しようと思ったのだけれど、それほど手伝うこともなさそう。。で、せっかくなので、制作する側として参加してみようかと考え中。参加する動機としては、特に自分がどうなりたい、っていうものではなくって、参加している人たちの制作過程や考え方、モノにしてくまでのプロセス、また、オーナーと先生がその塾をどうやって立ち上げていかれるのかを見たり、自分もいままでやったことのないもの(たとえば自分の絵時間軸にのせて動かしてみるとか、絵本にするとか)にとりくんでみたいということで。それをやってみることで見えてくる事、やりたくなる事が出てくるかもしれない。特に最近、自分がどこへ向かえばいいのか、ちょっと迷い中です。これを機会に考えてみたいとも思うのです。
説明会の後、この塾の講師である先生とお話させてもらいました。
先生は美術がないと死んじゃうくらいの美術好き。
私は絵をかいたりするのが好きなくせに、別にまわりに美術がなくたって生きていけると思うので、これはなんて人だって思って。。
先生は学生時代から、描く事以上に見る事を楽しんでおられました。実際に生の絵をみて、美術史を読んでいくとすごく面白いそう。本来、描く前に、すでに出たネタであるかどうかとか、知って制作するほうが断然良いのに、私は美術を見る事がかけていたように思う。先生曰く、芸大生とかの方が実は美術館に行ってないという。・・自分に思い当たる節があるだけに、そんな気がしました。
日本の美術教育は、見ること、鑑賞すること、というものに評価がされないのに、描く事、つくることばかりやらせている。それってつまり、歴史から学んだ基礎知識がない上でつくるもんだから、すぐにいきづまってしまうっていうこと。なんだか表面的で、みんなが同じような作品傾向になること。。。うぅ、耳が痛い。しかも、見る事ができる人、でも絵が描けない人というのは評価されないために、見る事ができる人まで、美術からはなれていってしまう。そうやって「美術ってわからないから」っていう人たちが増えていく。先生は、経済社会の中での作家、美術のあり方や、歴史の中での美術、そういうものを全てひっくるめて見ると、ほんとはもっと、見る事は楽しいんだって教えてくれました。
もう一回、いやこれから美術を勉強したいと思った夜でした。
2006.06.12 | Comments(0) | Trackback(0) | すてきな落書帳
